番組探検
番組詳細
番組内容
アマゾンのない地球、氷のない北極の海、カテゴリー6の巨大ハリケーン・・・。そんな地球を想像してみてください。温暖化の影響は人々の目には見えにくいものです。研究者たちはこのまま温暖化が続けば、地球の平均気温は今世紀末までに最大6℃上昇する可能性があると予測しています。6℃気温が上昇すると、人類がこれまで経験したこともない大異変が発生します。そんな変化にさらさたら地球は一体どうなってしまうのでしょうか?

各エピソード

満を持してナショジオが送る2時間特番『6℃が世界を変える』は、地球の気温が1℃ずつ上昇していくたびに起こりうる衝撃的な影響を明らかにすると同時に、この地球を悲劇的な転換点へと到達させないために私たちができることを提案していきます。40台を超える高解像度コンピュータグラフィックを駆使して、地球や人類が直面する衝撃の変化をバーチャル映像でお見せします。CGとはいえ、超リアル映像で目撃する大都市や生態系の姿は、まさに衝撃の未来図として皆さんの心に焼きつくことでしょう。

この番組は、ナショナル ジオグラフィックの作家で環境保護論者であるマーク・ライナス(写真右)の書籍「6℃」の内容を一部引用しています。何万もの科学的な調査や気象データを基に、上昇し続ける地球温暖化がもたらす100年越しのロードマップを分析したのがこの書籍です。我々が現在の温室効果ガスをこのまま排出し続けると、50年以内に数百万人もの水源であるヒマラヤ山脈の氷河は完全に干上がり、グリーンランドの氷床は歯止めのきかない溶融によって傾いていくことになります。そして21世紀末には、世界の生物多様性の半分を保有するアマゾンが不毛なサバンナと化してしまうのです。

ライナスは次のように言っています。「地球温暖化は単にゆっくりと平均気温が上昇している現象ではなく、地球全体の運営システムが完全に変化していっている結果なのです。その証拠に、旱魃や洪水といった自然災害が多発している。またひどいところでは、旱魃と洪水が交互に連続している場所もあるのですから。」 かつて地球で起こった温度上昇をドラマチックに描きながら、気温の上昇にともない大地、気象、生物、そして人類がどうなっていくのかを迫力のシミュレーションドラマで解き明かしていくこの番組をとおして、地球の未来、しかもそう遠くない未来に待ち受ける現実を目の当たりにすることでしょう—。
初期の危険信号
異常気象は、世界が変わりつつあることを知らせる不吉な予兆なのかもしれません。20世紀からオーストラリアでは、摂氏1℃の気温上昇にともなう影響と考えられる、大陸史上最悪規模の干ばつを経験しています。2001年だけで800件以上の山火事に見舞われたシドニー郊外では、気象予報をモニターすると同時に、住民たちの脱出ルートが地図化されています。
2005年、ハリケーン・カトリーナは米国ニューオリンズの町を破壊しました。しかしこのハリケーン、陸地に上陸したときの勢力はカテゴリー3に過ぎませんでした。果たしてニューオリンズのような町に、今まで経験したこともないカテゴリー6のハリケーンが上陸したら一体どうなってしまうのでしょうか?
また初期段階の地球温暖化傾向は、いくつかの珍しい変化をも招いています。例えば、農業における変化が目覚しいイギリスでは、気候が暖かくなり作物が繁栄し、さらには400以上のワインとシャンパンブドウ園が運営されているほか、温暖な地特有のオリーブの木を実験的に植えている農家もあります。
1℃から6℃の上昇
摂氏1℃の上昇で、ベンガル湾周辺の何千もの家が水没し、南大西洋をハリケーンが襲い始めます。 摂氏2℃の上昇で、グリーンランドの氷河は解け続け、ホッキョクグマは絶滅危惧種に認定されます。グリーンランド最大のヤコブスハブン氷河では、ニューヨーク市全土に供給する1年分相当の水量とほぼ同量の氷が2日間で解けています。摂氏3℃の上昇で、夏季を迎える北極に氷は見当たらなくなり、アルプス山脈の冠雪は姿を消してしまうでしょう。そして摂氏6℃の上昇ともなると、海は真っ青な色をした不毛地帯となり、大陸は砂漠化されてしまうでしょう。
現状の改善策
地球温暖化の進行を食い止めるために、私たち一人ひとりにも出来ることがあるはずです。米国の全家庭が様々な電化製品の待機電力を節約するだけでも、18箇所の石炭発電所が必要なくなるといいます。私たちの家庭や乗り物から排出される炭素を減らす方法を見つけることが重要です。大きな分岐点である気温上昇2℃以下に保つためには、毎年排70億トンの温室効果ガスを削減しなければならないのです。
研究者たちは、より効率的な新しいエネルギー源を探しています。そこで国際的な物理学者チームは、太陽系で最も強力な動力源である‘太陽’をモデルにした核融合炉をイギリスで研究開発しています。太陽と同じパワーをエネルギー生産に利用できれば、温室効果ガスを出さずに無尽のエネルギーを作り出すことができるでしょう。さらに野心的な計画は、宇宙に鏡を置くというものです。大きさ1mの鏡が100万枚あれば、太陽の熱を遮断して地球の熱を下げられるという調査結果に基づいた壮大なアイディアです。
TOPに戻る
